三条小鍛治宗近は古くから名高い刀工として知られた実在の人物で、刀を鍛えるのに稲荷山の土を使用していたことから、その作刀には稲荷明神の神助が加わっていたという伝説がある。そこから生まれたのが稲荷明神の使いの霊狐の助けで勅命の剣を打ち上げる「小鍛治」である。晩秋の京、「小鍛治」縁の謡蹟とともに、周辺に見頃の紅葉を訪ねる。